21世紀を創る会・みかわ

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平成20年度の活動

第9回 地域活性化フォーラム 開催報告

2月17日(火)コミュニティサテライトオフィスで「第9回地域活性化フォーラム」開催しました。112名の参加者が集まり、「観光文化都市としての核づくり 二十七曲りを活用したまちづくり」をテーマに、岡崎市内の大学の先生方より研究成果を発表いただきました。

開催内容

日時:
平成21年2月17日(火)14:30~17:30
会場:
コミュニティサテライトオフィス
参加者:
112名
テーマ:
「観光文化都市としての核づくり 二十七曲りを活用したまちづくり」
主催:
岡崎大学懇話会、NPO法人21世紀を創る会・みかわ、岡崎商工会議所

研究発表

(1)『岡崎における石材加工法の調査と歴史的遺産継承方法の研究』

愛知産業大学 造形学部 准教授 大野幾生 氏〔専門:彫刻〕

伝統的な石材加工法を岡崎固有の財産と捉え、大型の機械や手持ちの電動加工具などが導入される以前の手仕事による技術・技法等の調査結果を報告いただきました。

(2)『モバイルフォンによる岡崎市名所旧跡ガイドの実用化』

愛知産業大学 経営学部 准教授 加藤成明 氏〔専門:情報処理〕

術博物館の「音声ガイド機」をヒントに考案した、携帯電話を利用した岡崎市内の名所旧跡ガイドシステム構築について、実現にむけた課題等と合わせて提案いただきました。

(3)『メタバースにおける岡崎二十七曲りのリアルな再現に向けた事前調査研究』

岡崎女子短期大学 経営実務科 教授 市原 潔 氏〔専門:情報教育〕

「セカンドライフ」に代表されるインターネット上のメタバース内に、実在する観光地を再現する試みについて、すでに行われている事例を踏まえ、「岡崎二十七曲り」を再現する意義や課題等を検討した結果を報告いただきました。

(4)『まちの中の東海道「岡崎二十七曲り」ガイドマップに連動する福祉マップ』

岡崎女子短期大学 人間福祉学科 教授 小野 隆 氏〔専門:体力科学〕

障害のある人や体力の低下した人が利用可能なサービスや環境の情報を収集し、バリアフリーマップの形を取り入れたガイドマップ「岡崎二十七曲り」を作成する準備作業について報告いただきました。

(5)『地域の食材・食文化を活かした魅力ある食の提供・食文化創造に関する研究』

愛知学泉短期大学 食物栄養学科 准教授 根間健吉 氏 〔専門:公衆栄養学・栄養教育〕

マーケットでの地元の食材の調査や二十七曲りの現地調査をもとに開発した、「二十七曲り健康御膳」について、発表いただきました。

※研究発表の後、ひきつづき交流会を行い、発表された先生方への質問や参加者相互の情報交換など、交流を深める機会となりました。
※今回は、研究発表の内容にあわせた展示を併設しました。(展示は3月2日(月)まで継続)

第17回 「21世紀交流サロン・葵丘」

日時:
平成21年1月21日(水)午後6時30分~
会場:
葵丘
テーマ:
「聴覚と視覚を活用した英語の音声学習」
講師:
愛知産業大学短期大学  教授 園部秀行氏
愛知産業大学 経営学部 教授 上田 誠氏

内容:
  • 園部先生と上田先生が共同で開発された、学会で注目を集めた インターネットを活用する音声学習の方法について、お話をお 聞きしました。以下のような英語の言語としての特徴を踏まえ 、音声と画像を同時に活用して、英語の発音を反復練習できる システムを実際に動かしながら、説明いただきました。お話の 後は、先生を囲んで交流会を行い、引き続き先生への質問や会 員相互の交流が深まりました。

  • 英語と日本語は特徴が大きく異なるため、日本人は練習しな いとうまく英語を話すことができない。
    ・LとRの発音の違いで、通じなくなる(例:fresh(新鮮な )とflesh(人肉の))
    ・英語の母音は12個あり、日本語の5つの母音とどれも一致 しない。
    ・英語は強弱アクセントをつけて話す など
  • 英語(ネイティブ)は音の強さと高さで、言葉を認識する。 音を正しく発音しても、アクセントが違うと通じない。
  • 逆に、日本語では、音の長さで言葉を区別する(例:「おじ さん」と「おじいさん」)が、音の高さ・強さを認識しにくい 。
  • 字幕つきの映画を見る人を調べたところ、文字・映像・音声 の順に認識している。 →ビジュアルの情報のほうが頭に入ってきやすい。
  • 英語の音声学習には、音声だけでなく、文字の大きさ、色、 動きで、アクセントの箇所が目で見て習得できるような方法が 効果的である。

    (質問・意見)
  • ピッチとはどのようなことか?
  • 練習段階で視覚を利用することは効果的だと思うが、どのく らい記憶に残り、効果があるか検証されたのか?

第4回「岡崎学~岡崎を考える」講座 開催報告

会期:
平成20年11月15日(土)~平成21年1月24日(土)
会場:
コミュニティサテライトオフィス(松坂屋岡崎店6階)
参加者:
のべ 1,084名
(1)11/15 紫のにほへる(いも) 額田王(ぬかたのおおきみ)をめぐって

人間環境大学 花井しおり 講師

出席者:160名

名鉄本宿駅にレリーフのある「額田王」と岡崎との関わりについて、万葉集の歌や日本書紀の記述をもとにお話いただきました。

(2)11/22 『岡崎』のなかった頃の岡崎学 ―古墳時代~古代の西三河―

岡崎市美術博物館 副館長 荒井信貴 氏

出席者:146名

「岡崎」や「三河」という地域の成り立ちをご説明いただくとともに、古墳から読み取ることができる古代の地域性についてお話いただきました。

(3)11/29 岡崎市の介護と介護予防

岡崎女子短期大学 小野 隆 教授

出席者:110名

岡崎市の抱える介護の課題・高齢化の現状をお話いただきました。また、要介護になる原因や自分の体力を知ることの重要性など、介護予防についてご説明いただきました。

(4)12/13 400年を経て今なお残る『岡崎二十七曲り』を見直す

岡崎アーカイブスセンター  木村剛也 氏

出席者:157名

二十七曲りに関連する歴史をお話いただくとともに、それをまちづくりに活かす方法についてご提案いただきました。

(5)12/20 岡崎の今昔~岡崎の空は青かった~

志賀爲株式会社 代表取締役相談役 志賀爲利 氏

出席者:129名

昭和初期の岡崎駅や康生周辺の様子や、当時の岡崎の産業・教育などについて、ご自身の経験をもとにお話しいただきました。

(6)1/10 外国人からみた岡崎の魅力-多文化共生を目指して-

愛知学泉大学 倉沢 宰 教授

出席者:138名

多様な国からの外国人が来日し在住している岡崎市の現状と、子どもの教育など多文化共生に向けた課題について、お話いただきました。

(7)1/17 地域を世界に発信~三河国サムロック~

株式会社DDR 代表取締役 安藤竜二 氏

出席者:125名

「サムライ日本プロジェクト」発足の経緯、きっかけとなったさまざまな出会いや地域への思いについて、お話いただきました。

(8)1/24 印象に残る都市~愛され続ける都市空間の計画と教育~

愛知産業大学 小杉 学 講師

出席者:119名

「印象に残る都市」というキーワードを中心に、今後の岡崎の都市計画のあり方について、研究室の学生との取組みを紹介しつつ、ご提案いただきました。

第16回 「21世紀交流サロン・葵丘」

日時:
平成20年6月17日(火)午後6時30分~
会場:
葵丘
内容
Ⅰ.スピーチタイム
テーマ:
「食と健康を哲学的に考える」
講師:
人間環境大学 学長 小川 侃(ただし) 氏
内容:
  • 哲学ではあらゆる事柄がテーマとなる。
  • 人間にとって、食や健康は生きていくうえで、最も重要な欠くことのできない事柄である。
  • 一般に健康とは、無病で長生きすることである。健康は古代ギリシャの哲学者の間でも重要なテーマであった。
    • プラトン:心身の健康維持のためには、心と身をたえず活動させること、必要なものの摂取のみにとどめることが大切。節制が必要である。
    • エピクロス(快楽主義で知られる):快楽を追求すればするほど欲望の無間地獄に陥る。だから欲望をおさえることによる自己充足に快楽がある。喉が渇いたときには、わずかの水で最大の快楽がえられる。
  • アリストテレス(ギリシャの哲学者)は、一種楽観的な見方で、人間は呼吸する限り生きることを求めており、動きを超えた瞬間に快楽があると考えた。
  • 生きる楽しみの一つに食事が挙げられる。新鮮でおいしい食材を楽しむことができる「地産地消」は、すばらしいアイデアである。
  • 食事と時間の関係
    • 食べることだけに集中するのを妨げる装置がたとえば料亭であり、むしろ対話を楽しみながら、ゆっくり食べるとよい。
  • 食事と雰囲気
    • なごやかな雰囲気を楽しむ食事は、心を開き、うちとける機会になる。
    • 食事を取る空間(日当たりの良い部屋を選ぶなど)も重要。
    • ギリシャでは古くから共同の食事の習慣があり、共同の食事をしながら政治の問題を考えていた。
  • 食事と宗教性
    • 食事はかつて「聖なる出来事」だった。食事の前に「いただきます」というのが以前はごく当たり前だったが、それが最近は家庭での「孤食」などが原因で廃れつつある。
    • 食事作法や食べ物への感謝の念の喪失は、社会規範の喪失につながる恐れがあり、危惧される。人間環境大学では、社会の健康をテーマとする健康社会創成コースを立ち上げる予定である。
  • 講演の後、参加者から「よい言葉とは?」「ものの見方、捉え方は?」という質問が出て、内容がより深まった。
Ⅱ.交流会

講演の後、引き続き先生にご参加いただき、行った。
先生への質問や会員相互の情報交換など、交流を深める機会となった。

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