第20回 「21世紀交流サロン・葵丘」
- 日時:
- 平成23年3月9日(水)18時30分~
- 会場:
- 葵丘
- 内容:
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- テーマ:
- 「がら紡布を使用した新しいファッションデザインの提案」
- ゲスト:
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愛知学泉短期大学 生活デザイン総合学科 准教授 山本豊様
同大学研究補助員 田中里奈さん
同大学ゼミ生 杢野有香さん、加藤早織さん、前田依里さん
- 【連携の経緯】
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- 「がら紡布」製品の製作販売をしている(有)ファナビスの稲垣さんは、初めカバンと帽子だけを作っていた。平成20年11月の岡崎の市民まつりで「ファッションショーをやらないか?」という提案があり、洋服の製作を愛知学泉短期大学の山本先生に相談したことで、連携がはじまった。「普段着として日常着用できる服」をコンセプトに製作を進めた。
- 今回は学生の杢野さん、加藤さん、前田さんの3人が実際にがら紡布で作られた服を着て「社会人基礎力育成グランプリ2011 中部地区予選大会」で発表した内容を今回の交流サロンでも発表した。
- 【発表内容】
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- 先生から、クライアントからの要望に応えることが課題といわれ、自己満足にならないよう真剣に取組んだ。
- 学生たちのもつ「がら紡布」のイメージは、柔らかく、肌触りの良い素材でナチュラルな洋服に合う素材だった。しかし、一般の人の聞き取りをしたところ、戦後の粗悪品など自分たちのイメージとは違うイメージを持っていることが分かった。
- みんなが日常的に着られる服だけでは、インパクトがないということで、女性が一番輝ける服「ウエディングドレス」を作ることにした。一般の人のがら紡布のイメージを変え、依頼をうけた稲垣さんからの要望に応えることができた。
- 途中で煮詰まることもあったが、ブレイクタイムをとり、初心に戻るようにした。他のコンテストでは裏地を付けなかったが、今回は日常着用する服ということで、ショーで使う服にも裏地を付けた。「布地はクライアントからの預かりもの。無駄にするな」という先生の教えから、端切れをコサージュにするなど工夫し、布を無駄にしなかった。
- 作るだけでなくコンテストへの出場など、いろんな体験をする中で、コミュニケーション力を学んだことや、一人では出来なかったことも、仲間や先生がいれば乗越えられたことを語った。
- (質問・意見)
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Q.生地は縫いやすかったか?
A.縫いやすかった。 -
Q.販売はしているか?
A.布地は染めないものは1m3,000円程度。洋服に仕立てるとオーダーメイドなので、10万円くらいになる。 -
Q.手入れは大変か?
A.山本先生自身は、水洗いをしている。オーダーの服は仕立ての前にウォータープルーフ加工をするので、傷みにくくなっている。あとは経年変化を楽しんでいただければ。
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Q.生地は縫いやすかったか?
作成:岡崎女子短期大学 大久保早記さん
(岡崎商工会議所 インターンシップ生)